新築を建てる時に知っておきたい!住宅ローンについて
ほとんどの方は、新築住宅を購入する際に金融機関の住宅ローンを利用して土地の購入や建物の建設費用を調達しています。住宅購入費用の中には手持ちの資金(頭金)も含まれますが、必要な資金の8~9割は住宅ローンの借り入れに頼ることになります。一般的に住宅ローンは年率1~2%の低金利で長期間にわたり返済するので毎月の支払い額は賃貸物件の家賃と変わらない水準ですが、ローン審査に通過しなければ利用できません。これから新築住宅を建てる予定の方は、住宅ローンについての基本的なことを知っておくことが大切です。
住宅ローンの審査に申し込みをして借り入れができる金額の上限は、本人の年収・勤務年数・勤務先・他社からの借入額、などの条件によって決まります。生活を維持しつつ毎月のローン返済ができるのは年収の20~25%といわれており、金融機関でもこれを基準にして上限額を設定しています。例えば年収600万円(返済負担率25%・年率1.5%)を仮定すると、借り入れができる上限額は4,080万円となります。ただし勤務年数が短かったり他社からの借入額が多いと、借り入れができる金額が少なくなってしまうので注意が必要です。
ちなみに国土交通省が公表した住宅市場動向調査報告書(令和元年度)によれば分譲戸建住宅購入者の平均借入金額は2,830万円で、世帯年収の平均は693万円で平均年齢は40歳でした。平均借入金額・平均年齢のデータを参考にすると、40歳前後の年齢で年収600万円くらいの方であれば、3千万円弱くらいまでが住宅ローンで借りられる妥当な金額といえるでしょう。
住宅ローンは不動産を担保にして借り入れをするので、カードローンなどの無担保融資と比べると金利が低いという特徴があります。ただし金融機関ごとに金利に違いがあり、銀行よりもノンバンク系金融機関のほうが高めに設定されます。銀行は金利が低いのでトータルで返済する金額が少なくて済みますが、ノンバンクと比べると審査基準が厳しくなるというデメリットがあります。他社からの借入額が多かったり年収額が少ないなどの理由で銀行の住宅ローン審査に通過できない場合は、ノンバンク系の金融機関も考慮できるでしょう。
住宅ローンで借りられる金額は年収やその他の条件によってほぼ固定されてしまうので、不足分は頭金の形で補う必要があります。新築一戸建て住宅の購入をお考えの方は、住宅ローンを利用する予定で会ったとしても早めに頭金の貯金を開始することをおすすめします。

