マイホームを購入する人の平均年齢はいくつから?
ほとんどの方にとってマイホームは人生で一番高額なお買い物であり、一生の中で3大イベント(結婚・出産・新居の購入)のひとつです。どのタイミングでマイホームを購入するかは人それぞれですが、住居費やライフスタイルを総合的に判断して最適になる年齢になるように設定することが大切です。マイホームを購入するタイミングにお悩みの方であれば、初めて新築住宅を購入した人の平均年齢・平均購入資金・平均世帯年腫などのデータを参考にすると良いでしょう。
“平成30年度住宅市場動向調査報告書(国土交通省住宅局)”のデータによると、注文住宅の一次取得者(初めてマイホームを購入した人)の平均世帯年収は665万円(3大都市部は746万円)でした。土地付きの新築分譲住宅の平均購入資金の全国平均は3,971万円で、全体的に4千万円くらいの住宅を購入している人が多いことがわかります。
ここで注意しなければならないのは、国土交通省のデータは全体の平均値であり、“平均的”な日本人の実態を反映しているとは限りません。少数の高所得世帯によって平均値が高めに出てしまうので、実際の感覚はもう少し低い数字であると考えられます。そのため、平均世帯年収の665万円や平均購入資金の全国平均の3,971万円に達していない方でも、注文住宅を購入することは十分可能です。
国土交通省の住宅市場動向調査報告書には、初めてマイホームを購入した人の平均年齢のデータも含まれています。調査報告書によると注文住宅を建てた人の平均年齢は約40歳ちょうどでしたが、年齢別に見ると30代が一番多くて全体の約半数を占めていました。注文住宅を購入するためには何年も前から資金計画を立てて購入資金の貯金を開始する必要があるので、日本では30代前半~半ば頃までにマイホームの購入計画をスタートしていることがわかります。
近年は晩婚化が進んでいる影響で30代になって結婚や出産を経験する人が増えており、子供が生まれたり小学校に入学するタイミングでマイホームを購入する世帯が多いことが推察されます。マイホームを購入すると定年近くまで住宅ローンを返済しなければなりませんが、長い目でみれば賃貸住宅に住んで家賃を支払い続けるよりもお得です。単身者や夫婦用の賃貸物件は数が多いので住居費を低く抑えることは可能ですが、家族向けの大きな家だと家賃が割高になってしまいます。このような事情で、子供が大きくなって広い家が必要になったタイミングで賃貸から持ち家に住み替えをすることを選択している家庭が多いといえるでしょう。

